視覚障害のある方とそうでない方が、「働くこと」について考えるワークショップ

同じ会社で働く障害者の方って、ふだんどう働いているんだろう?もっとみんなが働きやすい職場ってどういうもの?

それらの疑問を根掘り葉掘り聞き合うことで、視覚障害のある方・ない方双方が働きやすい環境について考え、日常的な行動変容を起こすためのワークショップを実施しました。

集まったのは、外資系コンサルティング会社で働く視覚障害者のみなさん、同じ会社で働く人事部などの健常者のみなさん、veerncaのパートナーの視覚障害者のみなさんです。

このワークショップの目的は3つ。

  • 1働き方を理解すること
  • 2障害者と晴眼者の相互理解を深めること
  • 3障害を社会モデルでとらえることです

主に4つのことを行いました。

  • 1障害の社会モデルについて知る。
  • 2就労支援機器の説明。
  • 3インタビューを行う。
  • 4明日からの行動を考える。
ワークショップの流れ詳細

まずは自己紹介。
中身が見えない箱に入っているものをあてる「箱の中身はなんだろなクイズ」を行い、自分の知らなかった知識を触覚を通じてわかちあいます。

「あ、これ牛乳です。牛乳はフタの部分に切り掛けがあるんですよ」など、どんどん箱の中身を当てていく視覚障害者チーム。思わず、お〜!と歓声が。

つぎは、veerncaの創業者であり、視覚障害当事者でもある佐藤尋宣が先生となり、障害の社会モデルについての説明を行いました。続いて、veerncaのパートナーである上田喬子さんによる、ふだん障害者がつかっている就労支援機器の実演。

超高速音声を聞きながらのエクセル操作には会場から拍手が!ふだん目を使いながら操作しているとわからなかった使いづらさがわかったり、まったく聞き取れない高速音声を使いこなす姿に驚く参加者のみなさん。

ここから、全員で混じり合って根掘り葉掘り聞き合う、インタビューの時間。あらかじめ用意した「出勤・退勤」「私だけの働く上での困りごと」「就労支援機器」「職場のレイアウト」「ランチ」など、さまざまなトークテーマについて、お互いの建前なしの本音の議論が飛び交います。

最後にはワークショップで学んだ内容を当日だけのものにしないように、「明日から何を行うか?」をひとりひとりが考えます。カードに書き込んだり、スマートフォンなどにメモをしたあとに、全員で発表を行いました。

発表では、「知らない自分を知った。明日からは行動する」「話をすることの大切さを知った」「今まで解決していたのはハード面だった。ソフト面は解決できていなかった」「フェアネスについて考え直し、行動に反映していきたい」など、視覚障害がある当事者もそうでない人も、認識がアップデートされ、行動に反映していきたいという声が上がり、本ワークショップの効果が実感できる結果となりました。

参加したみなさんは握手をしたり、連絡先を交換している人も。

障害のある人もない人も、認識がアップデートされた様子。具体的な行動に反映していきたいという声が多くあがりました。
当初の目的である、「同じ会社で働く障害者の方って、ふだんどう働いているんだろう?」「もっとみんなが働きやすい職場ってどういうもの?」などの疑問をお互いに聞き合うことで、視覚障害のある方・ない方双方が働きやすい環境について考え、日常的な行動変容を起こすことに、寄与できるワークショップとなりました。

ワークショップの評価

ワークショップについて、「本日学んだ内容を他の社員に共有したいと思いますか?」という質問の、平均点数は8.7(10段階)、NPSは約67ポイントと非常に高い評価を得ました。

veerncaでは、働く上でのあらゆる障害をなくし、すべての人が自分らしく働くために、解決策を提供することをミッションとしています。ぜひ、働く上でのあらゆる障害をなくしたいと考えている方は、個人・法人問わずに、どのような内容でもお気軽にお問い合わせください。